⼩児科・アレルギー科

予約について

小児科一般、感染症

小児科アレルギー

  • アレルギー検査
  • 食物アレルギー
  • 花粉アレルギー
  • ダニアレルギー
  • 舌下免疫療法
  • アトピー性皮膚炎
  • 慢性皮膚炎
  • エピペン
  • 慢性鼻炎
  • 小児喘息
  • 食物負荷試験
  • 蕁麻疹
  • ゼイゼイする咳
  • アレルギー性結膜炎
  • アレルギー性鼻炎
こどものけが
やけど

心構えだけではすべての危険を排除することはできませんが安全な環境を整えて予防することはできます。月齢に応じた予防法と周りの環境を見直しましょう。
しかし子供たちは小さなケガやつまずきを経て自分で自分を守る経験も必要です。
家庭で対応できる範囲か、病院へ行くべきかの判断を保護者が見極められるか、心配な時は遠慮なく受診してください。

《切り傷、擦り傷、打撲》

転んだり、ぶつけたり、落ちたりしたときには傷口があるかを確認し、汚れていたら洗い流します。
出血している場合は清潔な布で圧迫して押さえ、腫れがある場合は流水や氷で冷やします。傷口が広い、深い、腫れが強い等、心配なことがあれば受診をお勧めいたします。

《頭をうった、高さのある所から落ちた》

月齢の小さいお子さんで「まだ動かないから大丈夫だろう」と目を離したときに転落したという事例は非常に多く聞かれます。重傷になることは稀ですが十分の注意が必要です。
しばらく泣いていたけれど、様子を見ていたらケロッとしていることも多いですが後から症状が出てくることもあるので2~3日は注意深く見ていましょう。
・ 意識がない ・ 顔色が悪い ・ 食欲がない ・ 何度も吐く ・ とても腫れている ・ 手足の動きがおかしい ・ 目線が合わない 等、いつもと違うと感じたら受診してください。

《やけど》

とにかく早い対応が必要です。すぐに冷やす。流水でも構いませんので早く冷やすことです。
水泡があるときは破かないように保護が必要です。心配な時は受診してください。

発達相談
こころのケアチック
心因性頻尿
起立性調節障害

《発達遅延・発達障害・発達相談》

発達障害ということばが一般的になり、ほかの子供たちを見ると「うちの子は発達障害なのか?○○ができないから発達障害なのか?」と心配される保護者の方も多くなりました。しかし子供たちの成長は様々で養育環境により発達の程度も速度も違います。家庭の中では心配になるようなことがたくさんありますので、乳児健診や発達相談の時間にお気軽にご相談ください。
また、発達遅延、発達障害検査も近年クローズアップされてきていますので行政施設等、連携をとってご紹介いたします。

《こころのケア・児童相談所連携》

現代の子供たちはストレスフルであり、その症状も様々です。不登校になったり、頻尿になったり、夜更かししたいわけではないのに朝に起きれなくなったりします。
解決方法も様々で、カウンセリングをしたり話をするだけで改善することもあったり、漢方薬の処方で改善したり。子供たちに応じた解決方法を保護者の方々と一緒に探していきましょう。

みずいぼ
あせも
とびひ

《みずいぼ》

白くて丸くて小さいイボです。つぶれると中のウィルスが他の部分の皮膚に付くと増えていきます。イボ自体にかゆみはありませんが、皮膚バリアが弱いと痒みで搔き壊して広がる傾向が見られます。
集団生活の制限はありません。プールの水ではうつりません。しかし搔き壊している場合は布で覆うのがベストです。プールはタオル、浮き輪などの共用をさけたほうが良いです。

《あせも》

汗の出口がふさがれて痒くなり、搔きむしって皮膚炎になった状態です。
普段のスキンケアが非常に重要で、たくさん汗をかき皮膚バリアが弱い部分に見られます。汗を吸収しやすく発散しやすい衣類を着用したり、患部の汗をこまめに洗ったりの対応をしながら、正確なお肌のコントロールをしましょう。

《とびひ》

傷口、虫さされ、あせも、湿疹などに細菌が入り込んで水ぶくれとなり、これを搔き壊した手で他の部分を掻くとそこに又水ぶくれが出来、広がります。抗菌薬の軟膏が有効です。どんどん広がったり、対応方法がわからないときは受診してください。

中耳炎

鼓膜の中の「中耳」という場所に細菌やウィルスが入り腫れが起こります。かぜなど、鼻が多く出ているときをきっかけに起きる二次障害で、耳を痛がったり、熱が出たり、耳だれが出たりします。中耳炎=耳鼻科さんのイメージがありますが、小児科でも観察することが可能です。必ずしも抗菌薬が必要になるとは限りませんのでご相談ください。

肘内障

手を引っ張られたり、肘を打ったりした後に痛がって、腕を下げたまま動かさなくなります。肘の関節が外れかかっている状態です。おもちゃなどを持たせようとしても下げた腕で取ろうとしません。早めに受診してください。

血液型検査

近年は出生時に血液型を調べる産院も増えています。特別な治療をしない限り血液型の変動はありません。
医学的に血液型を知る必要はありません。必要時には血液型のクロスマッチをします。当院で血液型を調べたい場合は自費診療となり2,350円です。

学校・幼稚園
保育園健診

区内の学校、幼稚園、保育園の健診は校医を承っている施設分は無料で実施可能です。
校医でない施設の各種健診については有料にて実施しています。
料金は健診内容により変動しますのでお問い合わせください。

陰部のトラブル

《男児の泌尿器》

陰嚢水腫:睾丸をを包む膜の中に水が溜まって陰嚢が腫れます。大きさに左右差が見られます。自然に吸収されていくことも多いですがどのように経過観察していくかご相談ください。だんだん大きくなったり鼠径ヘルニアもあったりすることがあるときは手術をする場合があります。
停留睾丸:胎児の精巣はおなかの中にありますが生まれる前に陰嚢まで下りてきます。その途中で止まってしまうことがあり、陰嚢の中に睾丸が触れません。お風呂の時、リラックスしているときには下りていることがありますので、ご自宅で観察してみてください。
亀頭包皮炎:亀頭と包皮の間に細菌が侵入しちんちんの先が赤く腫れていたり、膿がでたり、おしっこをするときに痛がったりします。無理に包皮をむく必要はありません。軟膏を使用しますのでご相談ください。
亀頭包皮炎を繰り返す、おしっこの時に包皮が風船のようになる、おしっこの線がとても細いなどがありましたら治療が必要なことがありますのでご相談ください。

《女児の泌尿器》

おりもの:パンツやおむつにおりものがつくことがあります。透明、薄クリームの白色の場合は生理的なものがほとんどで心配ありません。乳児は陰唇をしっかり開いて洗うようにしましょう。
強い黄色や緑がかったおりものは細菌が入って感染していると考えられるため診察が必要です。また強くぶつけたりしたとき出血していたり、小学生高学年以上の女児は婦人科の受診をお勧めいたします。

《肛門周囲膿瘍・肛門のスキンタグ》

肛門のひだが一部盛り上がっている状態でうんちが堅いときに切れて出血することがあります。お家で様子を見ていいかご相談ください。肛門の周り部分が赤く腫れて触ると痛がる場合は治療が必要な時がありますのでご相談ください。

夜尿症

5歳以降、小学生になっても月に数日おねしょが続く場合を夜尿症といいます。決して珍しいことではなく、10歳でも20人にひとりいるといわれています。

◎あせらず ◎おこらず ◎おこさず

をモットーに保護者の方々と一緒に考えていきましょう。生活改善の上、必要な時は薬物療法やアラーム療法などを取り入れます。

小児生活習慣病
幼児・学童の肥満

乳児の時にはカウプ指数として身長と体重のバランスを見てきたと思いますが、幼児期になると【食事・運動・睡眠】など生活習慣が身についてくる時期です。
肥満度が高くても大きな問題がなく生活できることが多いですが、3歳の時点での肥満は成人の肥満と関連します。
台東区では小学校4年生と中学校1年生を対象に「生活習慣病健診」を実施しています。当院でも実施が可能ですので、学校から用紙をもらったら予約してお越しください。

学童期の肥満は、いじめや不登校、自尊心の低下につながり、将来的には成人期の生活習慣病(糖尿病・高血圧・心筋梗塞)へと移行していくことが知られています。高度肥満では学童期から生活習慣病になることもあります。本人の自尊心に配慮しながら肥満の原因を見つけることが対応の第一歩です。必要時には台東区の行政との連携で栄養士との面談も可能です。

くりかえすカゼ
治らないカゼ

保育園、幼稚園などの集団生活が始まると、毎週のようにかぜをひき、熱を出し、「色々な病院に行っているのに風邪が全然治らない、どうして?」と心配になる保護者の方も多いのですが、これは1度ウィルス感染症として風邪をひき、発熱した後2週間程度鼻水がでて、咳が出て治る頃に又次の風邪をひくことを繰り返しています。
例えば鼻かぜのウィルスだけでも100種類以上あり、咳かぜのウィルス、おなかかぜのウィルスと小さな子供たちの集団生活では様々な種類のかぜが流行します。かぜの流行はなかなか抑えることができません。入院が必要な程度にならなければ詳しい検査をする必要もなく、病名が確定しないことがほとんどです。
普段に比べて機嫌が悪い、熱が長く続く、せき込みが多く眠れない等、日常生活に支障が出るときには合併症を併発していないかの判断が必要になりますので受診をしましょう。
不必要な検査は具合の悪いこどもに負担がかかります。
咳や鼻水が出ていても元気があり食事、睡眠、に問題がなければ家庭で様子を見ることができます。鼻を吸ってあげたり、背中をさすってあげたり、家庭の看護で十分対応できます。入浴にも制限がありませんので元気がある場合はさっと入浴するのもよいでしょう。

発熱

子供の発熱の多くは感染症によるものです。体温を上げることで病気の原因(病原体)を増やさないようにしたり、抵抗力を高めたりしています。そのため39.0℃を超える高熱であっても元気であれば無理に熱を下げる必要はありません。高い熱で心配になる気持ちはわかります。脳に悪い影響があるのではないか、痙攣が起きるのではないかと思われますが、解熱剤の多用により引き起こされる場合もあります。

下痢
感染性胃腸炎

ウィルスや細菌に感染して嘔吐、下痢、腹痛などの症状を起こします。吐くのは最初の1~2日で、熱が出ることもあります。
そのあとは下痢になり、多くは1週間~10日程度で良くなります。

【ウィルス性】

ロタ、ノロ、アデノなど抗菌薬は効果がないどころか抗菌薬の内服により腸内細菌のバランスを壊して下痢がひどくなることがあります。

【細菌性】

カンピロバクター・病原性大腸菌・サルモネラなど激しい激痛、腹痛、高熱、血便嘔吐の場合は、下痢が落ち着き、元気があれば登園や登校は可能ですが各施設との相談の上、決定します。

家庭で様子を見るときのポイントは、吐いたからといって「飲ませよう、食べさせよう」とするのは逆効果です。胃に水分や食物が入ることが刺激になり余計に吐いてしまいます。脱水が心配になると思いますが吐く回数が増えれば増えるだけ脱水になり、脱水症状になると元気がなくなり、泣いても涙が出ず、顔面が白くなって緊急対応が必要になります。吐いてから2~3時間は禁飲食とし、吐くのが落ち着いて飲ませようとする時には5cc程度の少量水分(できれば経口補水液)を10分おきに摂取しても吐かないことを確認します。
感染性胃腸炎のほとんどがウィルス感染症ですので症状に合わせた整腸剤等で様子を見ることになります。

溶連菌感染症

溶連菌という細菌がのどに感染して、のどの痛み、発熱が起こります。
舌がイチゴのようになったり、体や手足に痒みのある発疹が出たり、おなかが痛くなったり、吐いたりします。
溶連菌感染症はペニシリン系の抗菌薬を10日間内服します。多くは1~2日で熱が下がり、のどの痛みも軽くなります。発疹は3~4日で消えていきます。途中で薬をやめてしまうと再発したりリウマチ熱(心臓の合併症、関節痛など)を起こすことがあるので指示の通りに最後まで内服する必要があります。登園・登校は抗菌薬を飲み始めて24時間以上たち、解熱していれば可能です。
ご家族に同様の症状がある場合は受診をお勧めいたします。

水ぼうそう

水ぶくれを持った赤い発疹が全身(頭皮や口や陰部まで)にでます。かゆみがあることが多いです。発疹は2~3日でピークとなり、その後は乾いて黒いかさぶたになります。ひっかいて搔き壊さないように、爪を短くしましょう。
登園・登校は発疹が全てかさぶたになるまで出席停止です。
熱が無くて元気でも発疹が全てかさぶたになるまでは外出しないでください。病院では抗ウィルス薬を処方します。
※2回水痘ワクチンを接種していない子が水ぼうそうの子と接触したときは、72時間以内にワクチンを接種すると発病を防げる可能性があります。早めに知らせてあげましょう。

手足口病

手のひら、足の裏、口の中に小さな水ぶくれが出来る病気です。おしりや肘、膝にできることもあります。痛みやかゆみがあることもあります。口の中が痛くて食べられなくなることがあります。
原因のウィルスがいくつもあるため、何回もかかることがあります。熱がなく元気で普段の食事がとれる場合は、登園・登校は可能です。

りんご病

ほっぺがリンゴのように赤くなるので「りんご病」と呼ばれています。
太ももや腕には赤い斑点やまだら模様ができます。
ほっぺがほてることや、少し痒くなることもあります。発疹は通常7~10日で消えます。自然に治りますが、かゆみが強いときはかゆみ止めを処方します。
熱は微熱程度ですが、腰や膝が痛むことがあります。大人にもうつることがあります。
ほっぺが赤くなったときは、すでにうつる時期を過ぎているので、登園・登校は可能です。

突発性発疹

生後6か月くらいから2歳くらいまでのお子さんがよくかかる、ヒトヘルペスウィルス(6型、7型)による感染症で、突然高熱を出して3~4日続きます。生まれて初めての高熱であることが多く、咳や鼻水はありませんが便が緩くなることがあります。
熱が下がると発疹が出て診断がつきます。はしかや風疹とは別の病気ですのでほかの子にはうつりません。発疹が出るころに機嫌が悪くなりますが、数日で落ち着きます。
高い熱が続き不安になると思いますが解熱剤を使用しすぎないようにしましょう。機嫌が悪くて眠れないとき、元気がないときに使用してください。ヒトヘルペスウィルスに効く薬はありません。慌てずに家庭で様子をみても大丈夫です。熱が下がって元気であれば発疹が残っていても登園は可能です。

ヘルパンギーナ

夏に流行るカゼの一種で38~40℃の高熱が2,3日続きます。のどの奥に小さな水ぶくれができて痛いので食べるのを嫌がります。ひどいときは水分も取れなくなり脱水症になることがあります。
熱が下がって元気があり、普段の通りの食事ができれば登園は可能です。口の中が痛いので、食事量が減るのは仕方ありません。熱いもの、すっぱいもの、塩辛いもの、堅いものを避け、冷たくてのど越しの良いお子様の好きなものを与えてあげてください。特別な薬はありませんが、4日以上高熱が続くようなときには受診をお勧めいたします。

おたふく
反復性耳下腺炎

両側の耳の下やあごの下が腫れて痛がります。
反復性耳下腺炎はおたふくによく似ていますが、熱が出ないことが多く、片側だけ腫れるという点では違いがあります。
腫れ初めにどちらかを判断するのは困難ですのでどちらであっても5日間程度のお休みをして腫れが引いてくるかどうかを確認します。
おたふくであった場合は5日間欠席のうえ、解熱後2日(幼児は3日)出席停止となります。

RSウィルス感染症
ヒトメタニューモ
ウィルス

《RSウィルス感染症》

鼻水が2~3日続いた後にゼイゼイし、呼吸が苦しそうになったり鼻が詰まって哺乳が困難になったりします。5~7日で症状のピークを迎えますが、痰の絡んだ咳が長く続きます。生後6か月以下の赤ちゃんや早産児、心臓や肺に病気のあるお子さんなどは重症になりやすい傾向があります。RSウィルスに効く薬はありません。何度も受診することになるかもしれませんが外来で治療できることが多いので病状の変化を見極めることが大事です。
呼吸が苦しそうで哺乳が難しいときは一回量を少なくし、何度かに分けて哺乳し、体を起こすように抱っこしてあげてください。

《ヒトメタニューモウィルス》

咳・ゼイゼイ・鼻水などの症状で高熱が5~7日間と長く続くことがあります。咳の症状が収まるまでに2週間~3週間かかることもあります。ヒトメタニューモウィルスに効く薬はありません。看病の仕方はRSウィルスと同様です。